2018年10月11日木曜日

【くまモンパークなど整備】熊本県ら、八代港クルーズ拠点整備基本計画公表

八代港(熊本県八代市)の国際クルーズ拠点化に向け共同で整備を進めている国土交通省、クルーズ船社のロイヤルカリビアン社(米国)、熊本県は、同港クルーズ拠点の基本計画を発表した。

 国交省が進めるクルーズ船専用岸壁の整備に併せてロイヤルカリビアン社が旅客ターミナルやくまモンパーク(仮称)、飲食スペース、県が大型駐車場などを整備する=完成イメージ。20年4月の供用を目指す。総事業費は約124億円。

 国交省が指定した全国7カ所の国際旅客船拠点形成港湾の中で基本計画を発表するのは初めて。

 計画によると対象地は八代港外港地区の約8ヘクタール。岸壁は延長410メートル、水深10メートル。岸壁前面の泊地約28ヘクタールも水深10メートルで整備する。工期短縮を図るため岸壁本体はジャケット工法を採用し、20年3月末の完成を目指す。完成すれば世界最大22万トン級のクルーズ船を受け入れ可能となり、岸壁の一部は県内初の耐震強化岸壁として整備するため災害時には支援物資の補給拠点として利用できる。事業費は約82億円。

 ロイヤルカリビアン社が整備する旅客ターミナルは延べ約3500平方メートル。CIQ(税関、出入国管理、検疫)などを機能的に配置する。この周辺約2・7ヘクタールには「おもてなしゾーン」として日本庭園やくまモンパーク、多目的広場、フードコートなどを整備する。施設の整備や管理は地元企業に一括で委託する。事業費は約30億円。

 県は大型バスが最大150台、タクシーや乗用車が最大120台駐車できる約4・4ヘクタールの駐車エリア、クルーズ船とターミナルをつなぐ屋根付き通路などを整備する。事業費は約12億円。ロイヤルカリビアン社と県の施設は18年度中の着工を予定している。

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