2018年10月15日月曜日

【回転窓】パラリンピックのレガシー

ミニバンタイプのタクシーを街でよく見かけるようになってきた。通常料金で誰もが普通に使えるUD(ユニバーサルデザイン)タクシーのマークが付いており車内空間や乗降口が広いのが特徴。高齢者や車いす使用者などが利用しやすい移動手段だ▼都内や近県では2020年東京五輪・パラリンピックの開催に向け、公共の交通機関や建築物などを中心にバリアフリー化が進んでいる。この動きをさらに広げ全国でバリアフリーの街づくりを推進するため、先の通常国会で改正バリアフリー法が成立した▼法改正で「共生社会の実現」「社会的障壁の除去」という理念が掲げられた。国は大会を法の理念を具現化する契機にしたいと考える▼海外のパラリンピアンとの交流をきっかけに、UDの街づくりと心のバリアフリーに取り組む「共生社会ホストタウン」に13の自治体が登録されている。大会時の選手の受け入れだけでなく、大会後もさまざまな形で交流を続けていく▼障害のある選手たちと接することで共生社会の実現に向けた気付きを得て意識を変える。パラリンピックの価値や意義を根付かせるチャンスだと思う。

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