2018年10月24日水曜日

【政界の奥座敷を観光資源に】明治改元から150年、大磯邸園(神奈川県大磯町)を一般公開

 明治改元から150年を迎えた23日、国土交通省は神奈川県大磯町にある「明治記念大磯邸園」の一部区域・施設の一般公開を開始した。

 初代内閣総理大臣の伊藤博文邸(滄浪閣)の外観や旧大隈重信邸、旧陸奥宗光邸の建物内、同邸の日本庭園などが見学できる。施設内には明治期の立憲政治や邸宅の人物にゆかりのある資料などを展示している。入園は無料。公開は12月24日まで。

 23日に現地で公開式が開かれ、関係者によるテープカットが行われた。国交省の塚田一郎副大臣は「歴史的な建物と庭園、緑地などを一体的に保存・活用する新たな公園として整備を進めている。記念邸園がわが国の近代化の歩みを伝える歴史遺産として次世代に引き継がれ、観光振興や地域活性化に貢献する新たな拠点となるよう取り組む」とあいさつした。

 明治期の政界の要人たちの別荘が数多く残る大磯町について、神奈川県の黒岩祐治知事は「すばらしい潜在力を持っており、保存しながら開発すれば大観光地になる」と説明。横浜、箱根、鎌倉に次ぐ県内第4の観光のコアエリアの大磯を「かつて以上のすばらしい輝きを放つように努力していきたい」と抱負を述べた。

 大磯町の中崎久雄町長は「大磯邸園が町のみならず、神奈川県、日本にとって歴史的にも、物理的にも、精神的にもすばらしい歴史遺産として整備され、しっかりと将来に残していく」と意気込みを語った。

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