女性の建設技術者の活用が着実に進んでいる-。
人材紹介事業を手掛けるヒューマンタッチ(東京都新宿区、高本和幸社長)が運営するヒューマンタッチ総研がまとめた「建設業の人材市場動向(10月分)」で、建設各社の取り組み状況が明らかになった。それによると、女性建設技術者は2005年の1万3288人から、10年に1万4124人、15年が1万7148人となり、10年間で3860人増加している。
今回の調査は、総務省統計局の国勢調査を基に実施した。女性比率についても、05年4・4%、10年5・8%、15年6・4%と10年間で2ポイント上昇している。同総研は、「人手不足が一段と深刻になっている建設業各社で、女性技術者の採用と育成をさらに推進する方向にあると考えられる」と指摘している。
総務省統計局が9月28日に発表した8月分の労働力調査によると、生産年齢(15~64歳)の女性就業率は70・0%となり、前月から0・1ポイント上昇した。70%台に達したのは、現在と比較可能な1968年以降で初めてという。生産年齢人口の女性就業率の推移を見ると、1990年の55・8%から上昇傾向が続き、17年には67・4%となっている。
このほか、8月時点の建設業界の雇用関連データを見ると、建設業の就業者数は517万人(前年同月比2・2%増)、雇用者数は417万人(1・2%増)だった。厚生労働省の一般職業紹介状況で見た建築・土木・測量技術者の有効求人倍率は6・32倍。39カ月連続で前年同月を上回り、建設技術者の需要は高水準の状況が続いている。
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