南海電気鉄道が南海会館ビル跡地(大阪市中央区)に建設を進めてきた商業施設・オフィスなどで構成する超高層複合ビル「なんばスカイオ」が17日、開業を迎えた。施設規模はS一部SRC、RC造地下2階地上31階建て延べ約8万5000平方メートル。設計・監理を大林組、施工を大林組・竹中工務店・南海辰村建設JVが担当した。
建設地は大阪市中央区難波5の1の60。かつて南海電鉄の本社が入っていた南海会館ビルの建て替え事業として、15年9月から工事が進められてきた。
新ビルの2~6階と10階には物販・サービス・飲食など41店舗で構成する「なんばスカイオShops&Restaurants」が入る。7~8階がコンベンションホール、9階がメディカルフロア、10階がスカイロビー、高層部の13~30階がオフィスとなる。
同日午前10時のオープンを前に、1階北側エスカレーター付近で式典が行われ、遠北光彦社長兼最高経営責任者(CEO)が「無事に開業を迎えることができたのも大林組・竹中工務店・南海辰村建設JVをはじめ、関係者のご尽力のおかげだと感謝している。当社は創業以来133年にわたり、難波の地で地域の歴史や文化と呼応しながら、多様な都市機能の集積を図ってきた」とあいさつ。
なんばスカイオを国際交流拠点として発展、成長していく象徴と位置付け、「2031年に予定されている『なにわ筋線』の開業に向け、今後もホテルや商業、オフィス機能の充実を図っていきたい」と述べた。
この後、遠北社長と山中諄取締役相談役、歌舞伎俳優の市川右團次さん、高島屋の粟野光章常務大阪店長、総合南東北病院の渡邉一夫理事長、スイスホテル南海大阪のバーント・シュナイダー総支配人がテープカットを行い、開業を祝った。
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