2018年10月29日月曜日

【第二公園に多機能スタジアム】埼玉県、大宮公園再整備へ将来イメージ案公表

埼玉県は、さいたま市大宮区にある大宮公園の再整備に向けて、将来像のイメージ案をまとめた。近接立地している第一~第三公園のうち、第二公園に多機能スタジアムを導入する方針を示した。大宮第一公園への大規模レクリエーション広場や料亭、宿泊施設の整備なども掲げた。Park-PFIによる便益施設の整備も盛り込んだ。

 県は大宮公園の将来イメージを描いた「大宮公園グランドデザイン(案)」への一般からの意見募集を25日から開始している。多機能スタジアムは、第二公園内の軟式野球場や多目的広場などがある区域への導入を想定している。ゲート性の強化や、Park-PFI方式の導入によるクラブハウスやカフェの整備も示した。

 第一公園には、多様な活動ができるオープンスペースを創出する。大宮競輪場や大宮公園野球場、サッカー専用の「NACK5スタジアム」などがある区域にレクリエーション広場を設ける。舟遊池や博物館などがある北西側の区域は「文化の杜」として位置付け、文化・アートの拠点となる教養施設を整備する。Park-PFIなどを活用したカフェやレストラン、宿泊施設などの整備も掲げた。

 第三公園への導入機能には、防災機能を持つ休養施設、遊戯施設、教養施設などを挙げた。

 世界にアピールできる公園都市となるよう「大宮グランドパーク」としてブランドイメージの確立を目指す。地域の緑のシンボルとなっている氷川神社の森や見沼田んぼなどを継承していくことも掲げた。

 県は年度内にグランドデザインを取りまとめる予定。具体的な整備プログラムの検討は19年度以降になる見通しだ。グランドデザインの策定業務はパシフィックコンサルタンツが担当している。

 対象となる公園の所在地と敷地面積は次の通り。

 ▽大宮第一公園(大宮区高鼻町)=約34・6ヘクタール
 ▽大宮第二公園(大宮区寿能町)=約23・4ヘクタール
 ▽大宮第三公園(大宮区堀の内町)=約9・8ヘクタール

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