2018年10月23日火曜日

【再開発が目白押し】白金1丁東部北地区と西麻布3丁目北東地区で動き


 ◇施工者は大林組・長谷工JV◇

 東京都港区の白金一丁目東部北地区市街地再開発組合(押見裕司理事長)は、総延べ13・5万平方メートル規模の再開発ビル3棟を整備するプロジェクトの施工者を大林組・長谷工コーポレーションJVに決めた。設計は梓設計が担当。19年4月初旬の着工、2023年3月末の完成を目指す。

 計画地は東京メトロ南北線・都営地下鉄三田線の白金高輪駅北側に位置する白金1丁目の一部(区域面積約1・7ヘクタール)。一戸建て住宅や共同住宅、工場、事務所、店舗、病院などが点在する。既存建物の老朽化や敷地北側を流れる古川の増水による浸水被害の発生など、防災面で脆弱(ぜいじゃく)な地域となっている。既存建物の地上解体工事は内村工業が担当した。本体着工に先駆け、11月に大林組の施工で計画地内の地下躯体の解体工事に着手する予定だ。

 計画によると区域の中心に広場を新設し、広場を挟んだ東側に最高高さ156メートルの「高層棟」(地下1階地上45階建て)、西側に「中層棟1」(地下1階地上19階建て)と「中層棟2」(地下1階地上4階建て)を整備し、3棟を低層部で接続する。

 総延べ床面積は13万4710平方メートルを想定。既存施設群の性質を引き継ぎ、住宅、工場、事務所、店舗や病院などの生活利便施設を設ける。周辺道路を整備するほか、公園も造る。

 再開発事業には事業協力者として長谷工コーポレーション、参加組合員として東京建物・長谷工コーポレーション・住友不動産・野村不動産・三井不動産レジデンシャルJVが参画。コンサルタント業務は佐藤不動産鑑定コンサルティング、梓設計、上野計画事務所、日本工営が担当している。

 ◇総延べ10万平米規模、20年度着工めざす◇

 東京都港区の西麻布三丁目北東地区市街地再開発準備組合(高島勇治理事長)が計画する総延べ約10万平方メートル規模の再開発事業のスケジュールが明らかになった。18年度の都市計画決定、19年度の組合設立を予定。20年度の権利変換計画認可取得と解体工事、本体工事の着手、25年度の竣工を目指す。

 対象区域は六本木ヒルズの西側に隣接する約1・7ヘクタールの区域。六本木通りとテレビ朝日通りに接している。地権者数は37(マンションの区分所有者除く)。89・1%が事業推進に同意しているという。

 再開発では、敷地北側(A街区)に高さ約200メートルの超高層棟を建設する。区域内の既存の社寺施設を敷地南側(B1~3街区)に3棟を再配置し、墓地(C街区)も整備する。

 A街区(敷地面積7450平方メートル)に建てる高層棟の規模は地下2階地上55階建て延べ9万7000平方メートル。住宅以外に事務所や店舗、ホテルなどを導入する。住宅の総戸数は550戸。うち220戸を外国人向けの大型住居にすることを検討している。2階に保育所も設ける。

 寺社施設の建物はいずれも地下1階地上3階建てで、延べ床面積はB1街区(敷地面積1100平方メートル)が1000平方メートル、B2街区(同)が800平方メートル、B3街区(敷地面積600平方メートル)が900平方メートル。

 公共施設整備として敷地の東側を中心に広場、西側と南側に緑地を設ける。テレビ朝日通りの幅員を10メートルから15メートルに広げる。六本木ヒルズ方面などからの動線を確保し、回遊性を高めるために歩行者デッキ(3線)と地上の歩行者通路(1本)を整備する。


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