2018年10月30日火曜日

【関東整備局、検討会立ち上げ】品川駅西口駅前広場整備、18年度内に事業計画策定へ

品川駅西口駅前広場の完成イメージ
関東地方整備局は、品川駅(東京都港区)の西口駅前広場整備といった事業で計画策定を目指し、産学官連携の検討会を立ち上げた。29日に都内で初会合を開き、施設配置や最先端モビリティーによるネットワークの構築、防災対応などについて基本的な方針を確認した。民間事業者の知見やノウハウに期待し、事業手法は官民連携の可能性を積極的に検討していく。事業計画は年度内に策定する。

 検討会の名称は「国道15号・品川駅西口駅前広場整備事業計画検討会」(座長・岸井隆幸日本大学理工学部土木工学科特任教授)。有識者と関係行政のほか、関東整備局が昨年9月に事業協力者として選定した京浜急行電鉄と西武プロパティーズ、JR東日本の3社が参画している。

 関東整備局が9月に公表した事業計画の中間まとめによると、国道15号の上部空間を活用して2階レベルに人工地盤を整備。地盤の北側の敷地に、自動運転技術を活用した最先端モビリティーなどの乗降ができる次世代型交通ターミナルと交通広場を設ける。駅の東西自由通路から続くシンボリックな歩行者動線「センターコア」も備える。敷地南側はにぎわい広場と商業施設を整備する。

 品川駅と国道15号を挟んで隣接している高輪3丁目地区と4丁目地区では、民間による開発計画が予定されており、連携を図っていく。4丁目開発は交通機能と防災機能が融合した複合ターミナル、3丁目新規開発ビルには、利便性の高いバス乗降場を整備する。

 検討会は今後、▽施設計画▽人工地盤の構造形式▽事業制度▽施工計画-について検討し事業計画にまとめる。

 初会合ではにぎわい広場と商業施設の位置について三つのパターン案を示した上で、公募によって施設配置や機能、整備手法や維持管理・運営方法の提案を民間事業者に求めることを検討するとした。センターコアと交通広場は官民関係者の協定方式による整備、次世代ターミナルは民間による施設計画の立案と整備が可能なPPP・PFIの導入を議論していく。

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