日本建築家協会(JIA)東北支部(鈴木弘二支部長)は19日、「第22回JIA東北建築学生賞」の公開審査会を仙台市青葉区のせんだいメディアテークで開き、最優秀作品に日本大学工学部建築学科4年の安東大毅さん(写真㊨)による「身体を澄ます建築」を選んだ。
同コンペは建築を専攻する学生から設計提案を募り、優れた作品を表彰するもので、40作品が審査を受けた。
優秀作品には東北大学工学部建築・社会環境工学科3年の千葉絵理奈さんによる「Aperture Gallery」と、国際情報工科自動車学校建築CAD設計科2年の阿部しずくさんによる「纏い~やどかり暮らし~」の2作品を選んだ。
公開審査では、▽コンセプトの導き方▽社会性・歴史性▽空間性・造形力▽表現力-の4項目を軸に審査。参加者らは作品の前でプレゼンテーションを行い、設計趣旨やポイント、魅力などをアピールした。
審査員長を務めたJIA宮城の手島浩之氏(都市建築設計集団/UAPP)は「年々、丁寧に作り込まれている作品が増えており、学生の設計技術が向上している」と述べた。審査員らは「課題に対する先を見据えた提案であることが、受賞作品の共通点だった」「設計コンセプトが分かりやすいタイトルを付けると、より作品の魅力が伝わりやすくなる」などと講評した。
最優秀賞に選ばれた安東さんは「多くの人に支えられて制作した作品。評価を受け、まだまだ改善点があることを実感した」と話した。
0 comments :
コメントを投稿