近畿地方整備局兵庫国道事務所と近畿道路メンテナンスセンターは15日、ロボットカメラやドローンなど最新技術を用いた橋梁点検のデモンストレーションを、神戸市職員を対象に実施した。インフラ施設の5年に一度の点検が2巡目に入り、点検業務を支援する新技術の活用が可能になったため、自治体での普及を目的に開いた。久元喜造市長も参加した。
デモンストレーションは兵庫運河に架かる市道御崎本町線の住吉橋(兵庫区御崎本町、橋長206メートル)で開催。足場やはしご、高所作業車がなくても構造物の腐食や亀裂などを確認できる点検ロボットや、自動ハンマーで打撃を与え、反射波(弾性波)を検出してコンクリート内部を把握する検知システムを紹介。最後に狭小な桁間や横桁を避けながら全方位を撮影するドローンのデモフライトを行った。
住吉橋で新技術を活用すれば、点検日数は従来の8日から6日、規制日数は4日から2日に減り、点検費用は100万円とこれまでより3割程度削減できるという。
近畿整備局道路部の小林賢太郎部長は「これまで近接目視で見られなかった箇所も点検でき、コストだけでなく、点検の質も上がる」と話し、久元市長は「安全を確保する面でも意義がある。劣化の状態に応じてどういう組み合わせにするかも課題になる」と述べた。
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