大阪府と大阪市、経済団体でつくる2025年日本国際博覧会大阪パビリオン推進委員会(会長・吉村洋文大阪府知事)は17日、大阪・関西万博の会場内(大阪市此花区夢洲)に設置するパビリオンの基本設計を公表した。屋根のトラス材は木材を積極的に活用。屋根から水を流し、水中にいるような幻想的な空間を作る。基本設計は東畑建築事務所が担当。
パビリオンは東エントランス近くに建てる。敷地は約1万0500平方メートル。本館棟の規模はSW造2階建て延べ6271平方メートル。アトリウムを中心に、楕円(だえん)の空間が重なり合い、らせんのスロープで各展示エリアを結ぶ。ほかにミライのエンターテインメント棟(S造平屋348平方メートル)とバックヤード棟(S造2階建て延べ1304平方メートル)も建設する。
パビリオンでは自動走行する乗り物で未来を感じてもらい、最先端の医療技術やサービスを体験できるコーナーを設ける。大阪や関西の食材を使って著名なシェフと一緒にメニューを開発し、食のイベントも開催する。ミライのエンターテインメント棟にはVR(仮想現実)シアターを設置する。
屋根のトラス材は木材とスチールのハイブリッド構造とし、脱炭素社会に向けた建築を提案する。建物内にいながら風を感じられるようにする。事業費は約160億円。
同日の委員会では、7月1日にパビリオンの建設や展示、運営などを担う一般社団法人を設立することを決定。民間企業からの協賛金が目標の約80億円に達したことも報告され、引き続き協賛金を募る。残りは府と市が負担する。
設計段階から工事施工者を選定するECI方式を導入し、8月末に施工予定者を決める。
吉村知事は「非常にユニークで大阪らしい個性的なパビリオンの基本設計ができた」と話した。
source https://www.decn.co.jp/?p=143702
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