日本建築家協会(JIA、六鹿正治会長)は、パンフレット『SDGs×建築家 大切にしています、建築と向き合う4つの心得』を策定した。建築家の仕事を見つめ直し、SDGs(持続可能な開発目標)で掲げられる目標の達成にどのように貢献していくか、指針となる考え方を打ち出した。建築家が建築を「きちんとつくる」責任を果たすだけでなく建築主や地域住民も巻き込み、建築物をメンテナンスしながら大切に使い、地域や環境と共生する建築の姿を目指す。
16日に東京都渋谷区の建築家会館JIA館で記者会見し、パンフレットをお披露目した。会見で六鹿会長は「街づくりに取り組む方、自分の建物を造りしっかり手を入れたい方、人と人のつながりを考えたい方、社会のあらゆる方にパンフレットを手に取っていただき、建築家と一緒にSDGsへの貢献について考えていただきたい」と語った。
パンフレットでは▽きちんとつくる▽だいじにつかう▽すてずにいかす▽ちいきへつなぐ-4本柱で建築家の心得を説く。
設計する建築物だけに意識を集中するのではなく周辺の地域に目を向け、SDGsで設定する17項目のゴール全てを見渡しながら、建築家として仕事を進める重要性を示す。テクニカルな留意点を書き込むのではなく、社会全体で共有することを重視し、SDGsに対する基本姿勢を明示。「建築家としてちゃんとやれることを地に足を付けて書きたい」(六鹿会長)との思いから言葉選びなど表現方法もこだわったという。
source https://www.decn.co.jp/?p=143614
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