2022年6月16日木曜日

NTTコムウェア/建設業向けサービス展開に注力、管理報告の工数削減

 NTTコムウェアが建設業向けのサービス展開に注力している。初弾として、建設現場で現場監督の作業調整や指示を効率化するクラウドサービス「ゼネコンコラボ」の提供を始めた。導入を検討しているゼネコンが社内的なトライアルを実施する。建設現場でのタスク管理や情報共有にかかる時間を短縮し、工程管理をサポートする。情報の伝達ロスを減らし管理報告業務の工数削減や手戻りゼロに貢献する。
 ゼネコンコラボは、現場管理者と作業者間のコミュニケーションを円滑化する。▽ワークルーム(タスク管理)▽チャット▽ドキュメント配信-の3機能を備え、報告・管理情報の共有をパソコンやスマートフォン、タブレットで完結できる。図面共有や自動タスク管理の機能で、建設現場での情報管理の負担を低減する。
 ワークルームでは現場ごとに関連するメンバーだけで情報共有でき、蓄積したやりとりをタイムラインで可視化。現場管理者の確認承認作業を容易にする。通信建設会社で試験運用を実施した結果、効率化と品質向上の効果を確認。工数を作業者は10~20%、管理者は20~30%削減した。
 チャット機能では導入済みの複数のビジネス用チャットツールと連携でき、一括で連絡調整が可能。チャットツールが違う場合でも、横断的にメッセージを送受信できる。現時点でLINE WORKSなど3種類に対応している。
 ドキュメント配信は書き込み可能な電子ブック形式で図面を更新、共有する。位置情報や期間により閲覧制限を設定できる。印刷や配布の手間を省くとともに、新旧図面の混在や回収漏れなどのリスクを軽減する。
 ビジネスインキュベーション本部ビジネスインキュベーション部プロダクト創出部門の松本郷史担当課長は「展示会や現場へのヒアリングなど営業活動を行い提案していく。機能拡充も2022年度中に行う」と今後の展開を話す。



source https://www.decn.co.jp/?p=143570

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