CAD/CAM関連ソフトの開発・販売やサポートサービスなどを手掛けるコダマコーポレーション(横浜市都筑区、小玉博幸社長)が、建設業界向けにBIMに対応した3DのCADシステムの提供に乗り出した。企画から設計、施工、維持管理まですべての工程を一つのシステムで対応可能。変更が生じた場合にも、該当箇所を修正すれば全体に反映される。建築や設備、プラント分野をターゲットに、50事例の導入を目指して提案していく。
提供システムはフランスに拠点を置くTOPSOLIDが開発した「TopSolid」。コダマコーポレーションが日本での独占販売権を取得しており、カスタマイズなどにも柔軟に対応できる。
2Dと3DのCADが一体化しており、構想段階の図や3Dモデル、部品表などすべてを連動して扱うことができる。製品やプロジェクトの仕様書、CADデータ、部品表などすべての情報を一元管理するシステムも備える。文書や画像、動画なども含め各種データも管理できる。
クライアントへのヒアリングを踏まえて、平面図や内装デザイン、家具レイアウトなどを3Dデータで作成し、施工図などをまとめていく流れを想定。3Dデータができれば、パースや図面、見積書を自動作成する。3Dデータ内を歩いているように確認することも可能。光源を設定してライティングを提案することもできる。一つのシステムで対応できるためデータ変換の手間がなくなり、作業期間を短縮できる。
同社は製造業などを対象に展開してきたが、建設業界で処理速度が速く大量のデータを扱えるようなシステムへのニーズが高いことから、建設会社にも積極的に提案することにした。システム提供時には、顧客が使いこなせるようになるまでのサポートも実施する。
小玉社長は「部分最適ではなく、一つのソフトで全段階に対応できることが重要だ。タイムリーにニーズに応えながら成功体験を作り、建設業界でのDXを広げていきたい」と話している。
source https://www.decn.co.jp/?p=143864
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