ダイビル(大阪市北区、丸山卓社長)は、東京駅近くのオフィス・店舗の複合ビル「八重洲ダイビル」の建て替え計画で、既存建物の解体と延べ約2・3万平方メートルに及ぶ新たなビルの施工者を鹿島に決めた。現在は準備工事の段階で、9日に仮囲いを設置し解体を開始する。2023年3月15日までに地上部を解体し、引き続き地下部の解体と新ビルの新築を行う。25年6月末の完成を目指している。設計は日建設計が担当した。
計画地は東京都中央区京橋1の1(敷地面積1966平方メートル)。東京駅八重洲口の八重洲通り沿いに位置する。新ビルはS一部SRC造地下3階地上11階建て延べ2万2668平方メートルの規模。建築面積に1821平方メートルを充てる。高さは約56メートル(最高高さは約64メートル)。基礎工法は直接基礎を採用する。用途はオフィス、飲食店や物販店、サービス店舗のほか地下鉄などの接続通路としている。
現在の八重洲ダイビルは建築家の村野藤吾(1891~1984年)が設計を手掛け、鹿島の施工で1968年6月に竣工した。建物はSRC造地下5階地上9階建て延べ2万7293平方メートルの規模。人と自然の調和をテーマに開発されたモダニズム建築で、御影石が覆う柱と大きな窓の両脇に小さな変形四角形の窓が並び、壁面に陰影を生む重厚な外観となっている。村野建築の特徴の一つであるモザイクタイルで装飾を施し、当時の都心ビルでは珍しい屋上庭園を設けるなど緑の潤いを感じられる建物だった。69年には第10回建築業協会賞(BCS賞)を受賞していた。
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