2022年6月29日水曜日

日建設計/中国・深センの国際コンペに当選、中国で最大規模の交通ハブに

 日建設計は28日、中国で最大規模の交通ハブとなる「深セン(土へんに川)市西麗総合交通ハブ」の国際コンペに、同社らの4者JVが当選したと発表した。駅舎頂部と両側の都市がつながる「リボンシティ」というコンセプトを掲げ、駅とまち、人、自然とを有機的につなぐ。同プロジェクトの完成は2025年を予定する。
 コンペの実施主体は深セン市地下鉄集団。JVには、日建設計のほか、中鉄第四勘察設計院グループ、深セン市建築設計研究総院、深セン市都市交通計画設計研究中心が参画している。
 計画地は深セン市南山区。約2200メートル×約700メートルの敷地内に、4本の高速鉄道線路を引き入れる計画。全体で13プラットホーム、25線路が整備され、同市最大の高速鉄道駅になるという。駅の北側では2本の都市間鉄道線路と4本の地下鉄が立体的に交差する。将来的な平均乗降客数は1日130万人を超えると予想されている。
 地上と地下に歩行者ネットワークを張り巡らせて、リボンのようにつながる交通動線や駅舎空間を形成する。気候などを考慮したランドスケープを一体的に計画し、自然あふれるオアシスのようにする。
 都市再生や地域活性化を誘発し、公共交通志向型開発の効果を周辺へと波及させる構想。容積率の置き換えや共同事業などの手法を通して、駅と周辺地域とを隔てる境界などを消し去り、自然と技術が調和するヒューマンスケールな新世代ハブを創出するとしている。



source https://www.decn.co.jp/?p=143921

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