2022年6月9日木曜日

関東整備局/埼玉県上尾市の土砂崩落復旧工事が本格化、河道内土砂を撤去

 関東地方整備局荒川上流河川事務所が、開平橋上流の荒川左岸で2021年9月に発生した土砂崩落の復旧工事を本格化させている。災害後の地質調査で想定以上に複雑な地形であることが判明。慎重に重機の足場を確保した後、6月に土砂撤去を始めた。施工は周辺で別工事の「R3入間川右岸古谷樋管改築工事」を担当してた戸田建設が行っている。
 土砂崩落があったのは21年9月21日。現場は荒川左岸48・5キロ付近(埼玉県上尾市平方)。すぐ下流で進む荒川調節池整備事業の関連として築造中だった小堤の基礎地盤が約160メートルにわたって川側に崩落した。崩落した土砂の量は約9000立方メートルと推定されている。調査の結果、大宮台地の端部で沖積層と洪積層が複雑に入り組んだ地形が原因と判明した。
 本格復旧は崩落した土砂を撤去するための重機の進入路を造るところから始まり、平場の造成と地耐力を上げるための地盤改良が5月末に完了。崩落土砂に混じったブロックなどの支障物撤去に時間を要したものの、6月に本格的な河道内の土砂撤去に着手した。作業土量は約2万立方メートルを想定。今後、土砂撤去後に鋼矢板を打設し矢板背面の地盤改良、根固めブロック設置、低水護岸背面の盛り土、護岸ブロック設置と続く。工事完了は23年3月中旬を見込む。
 工事完了後に中断している小堤築造を再開するため、周辺部の崩落防止用の低水護岸整備を行う計画だ。



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