2022年6月6日月曜日

東日本高速会社/ドローン自動衝突回避システム、実証実験で有効性確認

 東日本高速道路会社が、障害物を自動で検知して衝突回避を可能にするドローンを道路構造物の維持管理に本格活用する。DX関連のコンサルタント会社が開発した衝突防止自動管制技術をドローンに搭載し、飛行実験を共同実施。計4回の実験全てで衝突を回避できたため、システムの有効性を確認している。東日本高速会社は安定飛行を確保したドローンやUAV(無人航空機)の活用拡大を狙う。
 実証実験は東日本高速会社が2021年9月に募集したアクセラレータープログラム「ドラぷらイノベーションラボ」の採択企業であるFaroStar(ファーロスター、東京都新宿区、星尚男代表取締役)と共同で行った。
 ファーロスターが開発した衝突防止自動管制技術の「AURORA(オーロラ)」は、航空機やドローンの位置情報を取得したデータをベースに飛行体同士が衝突する可能性を検知。経度と緯度を組み合わせて飛行経路を示すWP(ウェイポイント)を指定しているため自動で回避する。衝突が回避できたと判定した段階で、次のWPに誘導する仕組みだ。
 実証実験は5月18、19日に福島県南相馬市の南相馬鹿島SA付近に位置する「セデッテかしま」の東側森林で行った。ACSL(東京都江戸川区、鷲谷聡之社長)が製作した産業用ドローンにオーロラを搭載。高度30~50メートル、延長700メートルの飛行経路で、自動飛行しているドローンに別のドローンを近づけたところ、自動で衝突を回避した。



source https://www.decn.co.jp/?p=143241

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