箕面市立病院(大阪府箕面市萱野5)の移転建て替え計画を検討している新市立病院整備審議会は25日、他病院との再編を目指す方向性を決めた。同市周辺にある「豊能医療圏」の病院に実施したアンケート結果によると、再編統合の意向がある病院が二つあり、指定管理者制度の適用を要望していることが分かった。審議会も同制度適用を望ましいと結論付けた。病院の設計・施工手法については、市が適切に選択していくことを決めた。審議会は7月30日の会合で新病院に関する答申を取りまとめる。
審議会は、船場東に移す新病院計画について、他病院との再編統合で急性期300~350床の施設を目指す案と、市単独で同267床を確保する案を検討してきた。
現病院は317床で運営しているが、市単独で整備すると、法改正により特定病床50床は確保できなくなり、267床の新施設を建設することになる。この場合は診療範囲を集約し、他病院との連携が必要になる。呼吸器・免疫内科を新設する一方で、眼科と耳鼻咽喉科は外来のみの体制に移行するプランも検証してきた。
他病院と再編統合する場合、削減する病床に対し再編相手病院と共に厚生労働省から病床機能再編支援事業に基づいて交付金を受けることが可能になる。再編案では呼吸器・免疫内科に加え、肝臓内科と乳腺センターの新設なども検証してきた。
審議会の答申後、秋頃に市の方針を固める見込み。順調に手続きなどが進むと2028年度の開院も可能になるという。
市は市立病院を北大阪急行電鉄延伸事業で設ける新駅「箕面船場阪大前駅」近くのCOM1号館跡地(船場東1の1)と隣接する新船場北公園への移転建て替え方針を決め、準備を進めていた。17年度に取りまとめた箕面市立病院リニューアル調査検討報告書によると、新病院の延べ床面積は約2万2000平方メートル。計画は20年8月の上島一彦市長就任に伴い、ゼロベースで見直すことになった。
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