2022年6月28日火曜日

ジャパネットHD/長崎スタジアムシティが起工、24年9月完成めざす

 通信販売大手のジャパネットホールディングス(HD、長崎県佐世保市)が民間企業による地域創生を目指し計画するサッカースタジアムを中心とした大規模複合開発「長崎スタジアムシティプロジェクト」の起工式が26日、長崎市幸町の建設地で行われた。建物規模はS・RC・プレキャストコンクリート造14階建て延べ19万3812平方メートル。施工はスタジアム棟とホテル棟、南商業棟を竹中工務店・谷川建設・西海建設・親和土建JV、アリーナ・サブアリーナ棟とエネルギーセンター棟、オフィス棟を戸田建設・上滝・谷川建設JV、駐車場棟を松尾建設・谷川建設・堀内組JVが担当。2024年9月の完成を目指す。総投資額は800億円超を見込む。
 神事ではジャパネットHDの高田旭人社長兼最高経営責任者(CEO)が苅初(かりそめ)之儀、大石賢吾長崎県知事と田上富久長崎市長、宮脇雅俊長崎県商工会議所連合会会長が鍬入(くわいれ)之儀、環境デザイン研究所の仙田満会長と安井建築設計事務所の佐野吉彦社長、三菱地所設計の内田裕常務執行役員が鋤入(すきいれ)之儀を実施。
 杭打(くいうち)之儀で竹中工務店の佐々木正人社長、戸田建設の大谷清介社長、松尾建設の松尾哲吾社長の順に力強く起工の杭を打ち込んだ。その後、祭壇に玉串をささげ、工事の安全と円滑な進ちょくを祈念した。
 発表会で高田社長兼CEOは「民間がスポーツに投資し、事業化、収益化しながら地域創生を行うことが成功すれば、日本中の地域を元気にしようという民間企業が増えるのではないか。採算が合うことを証明したい」と意気込みを語った。大石知事は「プロジェクトの推進により街の魅力が高まる」と期待を寄せた。田上市長は「(プロジェクトが)民による地域創生のパイオニアになる」と話した。
 建設地は三菱重工業長崎造船所幸町工場の跡地7万4752平方メートル。建築面積は4万4734平方メートル。サッカーJリーグ2部に所属するV・ファーレン長崎のホームスタジアムとなる約2万席のスタジアム、約6000席の多機能・可変型のアリーナ、県内最大級の賃貸オフィス、サッカー観戦もできる245室のホテル、約90店舗の商業施設などで構成する。敷地の北側に立体駐車場を設ける。
 コンストラクションマネジメント(CM)業務は三菱地所設計、基本設計は環境デザイン研究所・安井建築設計事務所JV、実施設計は環境デザイン研究所・安井建築設計事務所・竹中工務店・戸田建設・松尾建設JVが担当。



source https://www.decn.co.jp/?p=143877

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