2022年6月14日火曜日

JR東海/リニア岐阜県駅(中津川市)が起工、施工は大成建設JV

 JR東海が計画するリニア中央新幹線岐阜県駅(仮称)の安全祈願式と起工式が11日、中津川市先千旦林の建設地で開かれた。JR東海の柘植康英会長、金子慎社長、古田肇岐阜県知事、青山節児中津川市長ら多数の関係者が出席。地上に建設する中間駅では初の本格着工を祝うとともに工事の無事故、無災害を祈願した。施工は大成建設・ジェイアール東海建設・大豊建設JVが担当する。
 安全祈願式では、鍬入れの儀で金子社長と相川善郎大成建設社長が掛け声に合わせ盛り砂に鍬を入れ、関係者が玉串をささげた。
 起工式で金子社長は「用地取得や行政手続き、地元の理解など多くの関係者の支援と協力でこの日を迎えることができた」と感謝の意を表すとともに「首都圏、中京圏、関西圏が結ばれると、岐阜県駅を拠点に広域的な発展が期待される。今後も安全第一に、環境保全や地域との連携に配慮して取り組む」と述べ、引き続きの協力を要請した。
 古田知事は「駅の工事が本格的に動き出した。われわれも駅舎や駅周辺、アクセス道路などリニアの具体的な活用戦略を検討している。ここから一丸となって駅を完成させたい」と決意を表明。青山市長は「リニア駅という大きなアドバンテージを将来の街づくりに生かしたい」と話した。
 大成建設JVが担当する「中央新幹線岐阜県駅(仮称)ほか新設工事」は、駅舎の延長が約1・3キロ。最大幅約45メートル、高さ約30メートルの大規模高架構造物。ホームは2面(上り・下り)、線路は4線。面積は約6・8ヘクタール。上部は中部総合車両基地と結ぶ回送線が一体となった構造。2020年3月に契約を結び、準備工事などを進めていた。工期は25年3月まで。駅舎など外観は今後決定する。
 大成建設の相川社長は「重要なプロジェクトに携わることに重責を感じる。安全第一、自然環境の保全に最大限に配慮し工事を進めたい」と力強く語った。また、駅舎が延長約1・3キロの大規模なRC構造物となることに触れ「コンクリートの品質管理が重要。車両の搬入計画、粉じん、振動にも十分配慮する」とした。



source https://www.decn.co.jp/?p=143475

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