上智学院(東京都千代田区、佐久間勤理事長)が、東京都千代田区に建設していた「上智大学四谷キャンパス15号館」が竣工した。耐火構造の木造施設で、構造躯体や外装材などに合計124立方メートルの木材を活用した。設計・施工は住友林業が担当した。
所在地は上智大学四谷キャンパス内(麹町6の16ほか)。建物はW造3階建て延べ478平方メートルの規模。1階は一般利用も可能なカフェ、2~3階は教室となる。内装への木材導入や壁面と屋上の緑化など、自然を感じられる施設を目指した。外観には多摩産材のスギを使用し、木材を交差させた格子で覆うデザインにした。
構造躯体には112立方メートルの木材を活用した。資材製造時の二酸化炭素(CO2)排出量は概算で217トン。同規模の施設をRCやS造で建築した場合と比較し、資材製造時のCO2排出量をそれぞれ15%、20%削減できるという。
施設の耐震・耐火性能も十分な水準を確保した。耐震面では、耐力部材に通した鋼棒やワイヤロープに引っ張る力を与えることで、部材間の固定度を高める「ポストテンション耐震技術」を導入。構造材には1時間耐火の大臣認定を取得した住友林業の純木質耐火集成材「木ぐるみFR」を採用した。木材が表出した「あらわし」の状態で利用できるのが特徴となっている。
source https://www.decn.co.jp/?p=143974
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