竹中工務店らは13日、BIMとiPad、デジタル試験器を連携させ建築物の設備施工管理記録を自動作成し、一元管理する新システムを開発したと発表した。全国で適用を始めた。従来方法と比べ業務量がスリーブ検査で25%、配管圧力試験と配管排水試験で各20%削減できる。記録作成が容易になり、検査の進捗(しんちょく)度合いを表示できるので検査忘れも防げる。システムの習熟を進め業務量の半減を目指す。
新システムはYSLソリューション(横浜市中区、橋本隆司社長)と共同開発。同社の建設ドキュメント共有アプリ「CheX」(チェクロス)を使う。対象は▽スリーブ検査▽区画貫通記録▽配管圧力試験▽配管排水試験▽その他汎用(はんよう)記録。
現場事務所でBIMを基に試験範囲を決め、試験計画を作成。試験箇所ではiPadでBIMモデルを確認しながらデジタル試験器を用いて試験し、データを蓄積する。試験データだけでなく、立会写真、試験範囲図もBIMで一元管理できるようにした。
これまでは試験計画の作成や試験に必要な紙の図面印刷に時間がかかっていた。また試験箇所では紙の記録簿に結果を記入するため、現場事務所でデータ整理と帳簿出力を行う必要があった。
竹中工務店は建設業に時間外労働の罰則付き上限規制が適用される2024年4月を一つの目標に、試験・検査業務を大幅に効率化し、生産性向上と働き方改革の推進に役立てる方針だ。
source https://www.decn.co.jp/?p=143469
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