鉄道建設・運輸施設整備支援機構北陸新幹線建設局は、北陸新幹線の延伸区間となる敦賀~新大阪間(延長約140キロ)の整備に向け、地下駅やトンネル立坑に関する概略設計業務を委託する。敦賀駅と新大阪駅を結ぶ大まかなルート帯が示され、環境影響評価(環境アセス)の手続きが行われていることから、早期の着工に向けて施工上の課題なども検討する。
5月15日に「北陸新幹線(敦賀・新大阪間)、地下駅概略設計検討業務1(令和5年度)」の委託先を決める公募型プロポーザル審査結果を公表し、6917万円(税抜き、以下同)で復建エンジニヤリングを選定した。「北陸新幹線(敦賀・新大阪間)、地下駅概略設計検討業務2(令和5年度)」は、4860万円でパシフィックコンサルタンツ。「北陸新幹線(敦賀・新大阪間)、トンネル立坑等概略設計検討業務(令和5年度)」も6008万円のパシフィックコンサルタンツを選定した。
東京と大阪を結ぶ北陸新幹線は、2015年3月までに開業した東京~金沢間に続き、現在は福井県敦賀市までの延伸工事が進められ、24年春の開業を予定している。未着工区間の敦賀~大阪間は同市から福井県小浜市を通り、さらに南下して京都府に入り、東海道新幹線の南側を迂回(うかい)して新大阪駅をつなぐ大まかなルート帯が示され、環境アセスの手続きを進めている。
業務内容は、地下駅概略設計検討業務1が京都府内の停車場計画について概略設計を検討する。主な作業は地下駅概略設計、地下構造物影響検討、地下水対策検討、駅前広場機能補償検討、地下埋設物調査。同2は大阪府内の停車場計画の概略設計。主に地下駅概略設計、駅仮土留め概略設計、地盤改良検討、全体施工計画を検討する。
トンネル立坑等概略設計検討業務は、京都府内と大阪府内のトンネル立坑計画についての概略設計と路線全体の施工上の課題に対する検討を行う。主に立坑構造物の概略設計、開削トンネル概略設計、交差施工方法を検討する。いずれも履行期間は24年3月中旬まで。
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