2023年6月26日月曜日

北海道強靱化アクションプラン案市町村の巨大地震対策支援

 北海道は、「北海道強靱化アクションプラン2023」案をまとめ、21日の北海道議会総合政策委員会に報告した。国の「防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策」の着実な実施や、日本海溝・千島海溝沿い巨大地震などの自然災害への対応を重点取り組み事項に設定。巨大地震への対応では、特別措置法に基づく地域指定が行われたことを踏まえ、指定市町村の各種計画作成や津波防災まちづくりに対する支援を盛り込んだ。
 同プランは、道が2014年度に策定した「北海道強靱化計画」の推進に向け、各施策の状況を踏まえて1年間の具体的な施策の推進方策を示すもの。
 23年度は▽防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策の着実な実施▽激甚化する自然災害や日本海溝・千島海溝沿い巨大地震などへの対応▽ゼロカーボン北海道の実現に向けた施策の展開▽食料安全保障の強化に寄与する力強い農林水産業の確立-を重点事項に挙げた。
 重点事項を見ると、5か年加速化対策の着実な実施では、流域治水対策や道路施設の老朽化対策など緊急性や必要性の高い事業を推進する。河川では河道掘削や堤防、遊水地の整備、砂防ではえん堤整備や地滑り防止施設を重点に整備し、道路はのり面対策とともに交通・物流機能の強化に寄与する整備を進める。海岸は堤防整備、農業は農業水利施設の老朽化対策、漁港は防波堤強化、森林は間伐などの森林整備や林道整備を強化する。
 巨大地震への対応では、特別措置法に基づき地域指定された市町村の各種計画作成を支援するとともに、オホーツク海沿岸の津波浸水想定を踏まえ、津波災害警戒区域の指定推進や市町村の津波防災まちづくりを支援する。
 ゼロカーボン北海道の実現では、市町村などへの新エネルギー設備や実用化目前の新エネ技術の導入を支援するほか、送電網などの電力基盤の増強を国などに働き掛ける。
 食料安全保障の強化では、農地や農業水利施設、漁港施設などの生産基盤の整備や長寿命化対策を着実に推進するとともに、スマート農業の加速化に取り組む。



source https://www.decn.co.jp/?p=154104

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