2023年6月13日火曜日

横河システム建築/スタジアムの床昇降システム開発/天然芝と屋内競技フロア両立

横河システム建築は、天然芝と屋内競技場を両立させたスタジアムの床昇降システム「Phovare(ホバーレ)-2」を開発した。天然芝のサッカースタジアムの上に屋内競技場フロアが重なる構造。サッカースタジアムを使用する際、屋内競技場フロアを上昇させる。芝や土で重量があるサッカースタジアムではなく、軽量な屋内競技場フロアを昇降させることで昇降装置コストの大幅な削減が図れる。
ホバーレ2は多機能複合型スタジアムを対象としたシステム。通常は屋内競技フロアが配置され、競技種目や開催規模によって3000~20000席の屋内空間を確保する。天然芝は屋内フロアの下に配置された照明やスプリンクラーなどの人工栽培設備で育成する。
天然芝を必要とするプロサッカーなどでサッカースタジアムを利用するときに、屋内競技フロアを上昇させる。通常は屋内競技フロアの下に隠れている客席も出現することで、2万席の天然芝屋内ピッチが出現する。
用途に応じてフロアを昇降させることで、一つのスタジアムでサッカー以外にバスケットボールやバレーボールなどのプロスポーツ、コンサートなど幅広いイベントに対応できる。稼働率が高まることで収益の確保にもつなげられる。
サッカースタジアムは、Jリーグスタジアム基準によって天然芝かハイブリッド芝が採用されている。芝の育成のため、開閉屋根を備えているケースもある。天然芝の養生でピッチエリアを利用できないこともあり、施設の稼働率が低く、運用収益を高められないことが課題となっていた。近年は新技術による人工栽培設備が登場。太陽光による養生が必須ではなくなり、屋根の下での養生が可能になっている。

ホバーレ2のイメージ。サッカースタジアム使用時に屋内フロアを昇降させる(報道発表資料から)

source https://www.decn.co.jp/

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