2023年6月28日水曜日

竹中工務店ら/IoTで建機の稼働・停止検知、CO2排出量自動モニタリング

竹中工務店と建設会社のアルモ(高松市檀紙町、河田宣人社長)は建設機械の稼働、停止を自動検知するIoTデバイスを共同開発した。建機の二酸化炭素(CO2)排出量を可視化する既存システムと連携し自動モニタリングと集計を行う。1現場で試行しており順次拡大する方針。効果を検証し、より効果的なCO2削減策などにつなげる。
IoTデバイス「どんだけ」は電流を検出するセンサーと防水ケースに内蔵した通信装置で構成。建機のバッテリーに取り付けるだけで機械の稼働、停止状態が検知できる。
すべてのエンジン式建機に設置が可能。汎用(はんよう)性が高く、施工中の現場ではクローラクレーンや杭打ち機、油圧ショベル、フォークリフト、高所作業車などに適用している。
デバイスと連携させる「CO2排出量モニタリングシステム」はユアサ商事と共同開発。脱炭素関連コンサルティングなどを手掛けるゼロボード(東京都港区、渡慶次道隆代表取締役)の温室効果ガス排出量算定・可視化ツールに自動データ収集機能を付加した。
「どんだけ」で検知した情報を通信装置からモニタリングシステムに送り、建機の稼働時間からCO2排出量を算出する。機械台数などの手入力が不要になり、より精度の高い排出量をタイムリーに把握できる。
竹中工務店では機械保有会社やレンタル会社と「どんだけ」の運用体制を構築し建設現場への導入を進める。導入効果を検証し効果的なCO2削減策の抽出と水平展開に努め、CO2排出量の目標管理をきめ細かく行っていく。

高所作業車への設置事例(写真中央、竹中工務店提供)

source https://www.decn.co.jp/

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