和歌山県が新宮市相賀で建設している「国道168号仮称1号トンネル」の貫通式が2日、現地のトンネル坑内で開かれた。施工を担当する西松建設・合同興業・城南建設JVが主催。貫通点の通り初めや鏡開きを行い、盛大に貫通を祝った。 同トンネルは、五條新宮道路の一部区間として計画している国道168号のバイパス区間「相賀高田工区」(全長約4・8メートル)のうち、南側の延長979メートル。片側1車線で幅員が7メートル(8・5メートル)。2022年1月に北側の坑口から掘削に着手した。 式典では木村博規西松建設執行役員西日本支社長、赤井康紀合同興業社長、濱口太史和歌山県議会議長が貫通発破のスイッチを押し、無事貫通が確認されると、JV出張所の岡竜所長が貫通を報告した。協力会社の吉田西豊建設の大野幸次社長らによる貫通点清めの儀に続き、関係者が貫通点で握手を交わした。 発注者代表の笹山真一和歌山県新宮建設部副部長のあいさつが代読され、濱口県議会議長が「1号トンネルが完成すれば、車両通行の安全性が向上し、自然災害に強い道路が出来上がる。関係者の皆さんのおかげで、この地域が発展できることに感謝申し上げる」と来賓あいさつを述べた。 施工区間は1級河川熊野川と並行し、熊野三山などの世界遺産を有する吉野熊野国立公園域内に含まれる。掘削に当たっては、NATMと補助工法を組み合わせ、騒音や振動などに入念な対策を講じた。施工者を代表し、木村支社長は「地域の活性化に貢献できることに、大いに喜びを感じている。きょうを機にさらに一歩前進し、安全第一で高品質のトンネルを完成させる」と決意を述べた。 工期は11月30日まで。同トンネルに続き、北側の区間では「仮称相賀トンネル」(延長735メートル)が鴻池組JVの施工で着工している。
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