白身魚の代表格とされるマコガレイ。この時期は別府湾の奥、海中の湧水で育つ大分県日出町の「城下カレイ」が有名だ。淡泊で上品な一品はかつて徳川将軍家に献上されていた▼日本海、太平洋、瀬戸内海と生息地は幅広い。食材としての旬は地域によって差があり、九州なら夏、東日本以北には冬のところも。関東では11月ころに東北で水揚げされた「霜月ガレイ」が重宝されると聞いた▼マコガレイの産卵場は、暖流の影響を受けにくい東京湾にもある。千葉県習志野市近くがその一つ。浚渫工事の砂を投じて覆砂した海域では、2019年冬の調査で1平方メートルに500個以上の卵が確認できた▼この取り組みは関東地方整備局千葉港湾事務所や千葉県などが、マコガレイの産卵場の底質を改善しようと官民の連携事業で実施。覆砂で山なりになった一画が産卵に好まれたという▼生息調査を兼ねて、この春に関係者が船釣りに出掛けたところ、思いがけない大物を含む釣果に恵まれたのだとか。事業の効果なのかまだ確証が得られていないものの、生息環境は豊かになっているのだろう。マコガレイもきっと喜んでいる source https://www.decn.co.jp/
0 comments :
コメントを投稿