2023年6月23日金曜日

大林組ら/山岳トンネルコンクリ吹き付けで最適なノズル位置を自動保持

大林組と古河ロックドリル(東京都千代田区、荻野正浩社長)は、山岳トンネル掘削時の支保部材である吹き付けコンクリートの施工で、トンネル形状に沿ってノズル位置を自動で保つシステムを共同開発した。操作性に優れるコンクリート吹き付け機を改良。山岳トンネル工事へ積極的に導入し、生産性や施工品質の向上とともに、現場の作業環境の改善も図る。
両社は2018年に共同開発したコンクリート吹き付け機を改良し、ノズル位置を自動で保持する「輪郭同調システム」を搭載。操作性をさらに高めた。古河ロックドリルの工場内で動作確認、試験施工を22年12月に実施し、4月から国内のトンネル工事現場で有効性を確認している。
山岳トンネル工事では、掘削して露出される岩盤面に支保部材のコンクリートを吹き付けて地山を補強しながら施工する。従来はコンクリートが吐き出される吹き付け機のノズルと岩盤面の距離が一定になるように、複数ある吹き付け機の機構を1人のオペレーターが同時にレバーで操作していた。
吹き付け作業は、吹き付けの仕上がりや作業速度が作業員の技能に左右される。このため、技能の熟練度によらない簡易な操作で運転できる吹き付け機が求められていた。

輪郭同調システム概要図(報道発表資料から)

source https://www.decn.co.jp/

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