ロボット分野などでゼネコンらが技術連携する「建設RXコンソーシアム」に大成建設が加入し、鹿島、竹中工務店、清水建設、大林組の大手5社による強力な推進体制が整った。21日に東京都内で通常総会を開き、役員改選で新会長に竹中工務店の村上陸太常務執行役員の就任を決定。5社が幹事を務める新体制で協力会員や日本建設業連合会(日建連)などとも連携し、共通課題の生産性向上へ分科会活動を加速させる。 役員改選では会長のほか、新副会長に鹿島の池上隆三常務執行役員が就任。清水建設の山崎明専務執行役員は副会長を続投する。新幹事に大林組の勝俣英雄執行役員と大成建設の長島一郎常務執行役員、新会計監事に西松建設の濱田一豊常務執行役員が就いた。 建設RXコンソーシアムは就労人口の減少など建設業界を取り巻く共通の課題に対し、企業・業種の枠を超えてロボット分野やIoTなどを活用した生産性向上の研究開発を進めようと2021年9月に16社で発足した。21日時点で正会員29社、協力会員184社の計213社まで拡大した。 総会後の記者会見で、顧問に就いた前会長の伊藤仁鹿島常任顧問は「初代会長の使命としてコンソーシアムの基盤づくりに力を注いできた。大手5社が出そろい、会員数も200社を超え本当に心強い。今後は開発技術などを水平展開する発展のステージに進めてほしい」と期待を寄せた。 村上新会長は「若者がかっこいいと感じる業界にすることが大きな目的だ。デジタル技術やICTを使って業界の魅力向上に取り組む活動を広く発信したい」と意気込みを語った。 コストや労力を抑えるためベースになる研究や技術開発で連携。タワークレーンの遠隔操作や資材の自動運搬システムなど各分科会で研究開発が進む。本年度は「AIによる安全帯不使用検知システム分科会」を新設し計11分科会で活動を行う。多様な業種で構成する協力会員が参画しニーズの発掘から技術開発、展開までコンソーシアムで具体化できる点が強みだ。 村上新会長は「タワークレーン遠隔操作など各分科会の成果も現れてきた。協力会員の知恵も借りながら水平展開を目指していく」と意欲を見せた。
新体制で一致団結(右から3人目が村上新会長) source https://www.decn.co.jp/
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