2018年10月1日月曜日

【回転窓】身近なことから始める

夏を快適に過ごすライフスタイルとして定着してきた「クールビズ」。今年も環境省が推進する実施期間(5~9月)を終え、今日から上着とネクタイを着用して通勤という方も多いのでは▼政府は今月も暑い日には室温の適正な管理と、各自の判断による軽装を呼び掛けている。1日の中でも気温差が大きい時期だけに体調を崩さないよう心掛けたい▼冷やし過ぎない適正な温度設定は、建築物の省エネルギー対策ひいては地球温暖化対策へとつながる。政府が05年にクールビズを提唱した狙いもここにある▼16年11月に地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」が発効され、建築物分野(業務部門・家庭部門)の温室効果ガス削減目標として30年度に13年度比約4割減が掲げられた。業務・家庭両部門のエネルギー消費量は増加傾向にあり、建築物の省エネ対策は今後抜本的な強化に迫られるだろう▼適切な暖房温度で快適に過ごすライフスタイルを推奨する「ウォームビズ」もクールビスと同じ年に始まったが、浸透・定着には大きな開きがあるようだ。夏の軽装のように冬の過ごし方も身近にできることから始めていきたい。

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