2022年6月1日水曜日

岐阜県/25年度完成目指し内ケ谷ダムで定礎式、施工は前田建設JV

 岐阜県は5月30日、郡上市大和町内ケ谷で建設を進めている内ケ谷ダムの定礎式をダムサイトで行った。県や自治体、国土交通省、施工者など関係者約80人が出席し、工事の安全と早期完成を祈念した。ダム本体の施工は前田建設・大日本土木・市川工務店・TSUCHIYAJVが担当。2025年度の完成を目指し、コンクリート打設工事が本格化する。
 式典で河合孝憲副知事は「内ケ谷ダムは、度々大きな水害に見舞われてきた長良川流域の要になる。定礎式を迎えられたのは、皆さまの尽力のたまもの。今後の工事の安全とダムの悠久の安泰を願っている」とあいさつ。堀田治中部地方整備局長は「気候変動で激甚化・頻発化する自然災害に対応するため、堤防やダムの整備などハード・ソフト対策で、あらゆる関係者が協力する流域治水を推進している。内ケ谷ダム建設は洪水被害の軽減、河川環境の維持などが期待できる事業。安全に留意し、しっかり取り組んでほしい」と渡辺猛之国交副大臣の祝辞を代読した。
 式典では、前田建設JVの関係者が礎石を搬入し、河合副知事、堀田局長、平岩正光県議会議長、日置敏明郡上市長が周囲にスコップでコンクリートを打ち込む「鎮定の儀」、野島征夫県議会議員、武藤鉄弘美濃市長、尾関健治関市長、谷山拓也岐阜市副市長がコンクリートをこてでならす「斎鏝の儀」、石黒幸文中部電力執行役員再生可能エネルギーカンパニー水力事業部長、前田操治前田建設社長、馬場義雄大日本土木社長、小川健市川工務店社長、河村亨TSUCHIYA代表取締役上級副社長執行役員が木づちでたたき固める「斎槌の儀」を行った。その後、バケットでコンクリートを流し込み埋納。多くの関係者が万歳三唱とくす玉開披で定礎を祝った。
 内ケ谷ダムは、木曽川水系長良川支川亀尾島川に整備する多目的ダム。洪水調節や流水の正常な機能の維持、発電などの役割を担う重力式コンクリートダムで、規模は堤高84・2メートル、堤頂長261・5メートル、堤体積33万立方メートル。総貯水量は1150万立方メートルで、県管理ダムで最大級となる。1979年に事業採択され、83年から建設事業を推進。2016年に本体工事に着手した。総事業費は約580億円。
 上馬場靖作業所長は「無事故・無災害で折り返し地点までたどり着いた。気を引き締め、残り半分も安全・品質・環境に配慮し完成させたい」と話した。



source https://www.decn.co.jp/?p=143094

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