2022年8月24日水曜日

堺市/ART・BRTの実証実験に着手、総合調査設計が実施支援業務

 堺市は、市中心部の大小路線に自動走行技術を搭載したバスタイプの次世代都市交通システム(ART)を導入するとともに、美原区と市中心部の間にバス高速輸送システム(BRT)も取り入れる「堺・モビリティ・イノベーション(SMI)プロジェクト」の実証実験に着手する。「令和4年度SMIプロジェクトに係る実証実験実施支援業務」の委託先を決める一般競争入札を10日に行い、1250万円の総合調査設計(大阪市北区)に決定。大小路線で自動運転バスの走行実験や仮設停留所の設計・設置などを行い実現性を検証する。
 実証実験は大小路線に計画している「SMI都心ライン」と、美原区と市中心部間の「SMI美原ライン」について実施。
 都心ラインでは▽自動運転バスの調達・事前調整・運行を行うための支援▽仮設停留所の企画(設計)・製作・設置・撤去▽利用客が乗降時に直接歩道へ着地できるバスの停車状態「正着」の精度を現行シャトルバスと実験車両で検証▽阪堺電気軌道阪堺線と交差する大小路交差点周辺の歩道空間などの活用実験-などを計画している。
 仮設停留所は、歩道に切り込みが入ったバスベイ型の熊野小学校前停留所(東行き)に設ける。形状はバリアフリーを考慮し、幅員約2メートル、スロープ(勾配5%)を確保。長さは15~20メートル程度を見込む。正着の検証は、停留部分を車道側に張り出すテラス型停留所とバスベイ型停留所で行う。
 大小路交差点周辺の歩道空間などの活用実験では、周辺民間用地も含めた場所にベンチやテーブルを設け、滞留・交流空間をつくる。
 美原ラインでは直通急行バスの運行実験を実施。定時性・速達性の確認、国道309号を想定した交通量調査などを行う。
 業務期間は2023年3月31日まで。
 本年度の実験結果を踏まえ、23年度以降に仮設専用レーンでの実験なども検討する見通し。



source https://www.decn.co.jp/?p=145410

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