北大阪急行(北急)電鉄南北線を大阪府豊中市の千里中央駅から同箕面市萱野の新駅「箕面萱野駅」へ約2・5キロ延伸事業を進める箕面市と同社は25日、躯体工事の完成が近づく新駅「箕面船場阪大前駅」を報道関係者に公開し、2023年度末に延伸開業すると発表した。工事は16年度に着手し、5月末に阪大前駅~千里中央駅のシールドトンネルが貫通したことで高架橋やトンネルなどの土木工事が全区間でほぼ完成。阪大前駅は今後、内装工事や電気設備工事を進める。全体の工事は来秋以降の完成を目指す。
公開された阪大前駅は地下構造。地下1階に改札機などを置く。地下2階はホームで、地上から約20メートルの深さにある。同駅と箕面萱野駅方向の開削トンネルも構築した市事業「北大阪急行線延伸に伴う特殊街路部整備工事(第1工区)」は、大林組・佐藤工業・ハンシン建設JVが施工。現在、内装工事などやエレベーター、エスカレーターなどの工事を進めている。
シールドトンネル区間は北急事業の「北大阪急行線の延伸事業のうち土木工事」。阪大前駅から千里中央駅に向けて外径約7メートルのトンネル2本を約1・2キロ掘り進んだ。19年9月に南行き線(千里中央駅・梅田駅方面行き)のマシンを発進し、4月末に到達した。北行き線(箕面萱野駅行き)は19年10月に掘り始め、5月末に貫通した。熊谷組・フジタ・森組JVが施工。今後、千里中央駅に近い区間約200メートルで、軌道や電車に電力を供給する第三軌条の設置を本格化、本年度末の完了を目指す。
延伸線は千里中央駅から国道423号(新御堂筋)を北伸。千里中央駅から、箕面船場駅と新箕面駅のほぼ中間地点までが地下構造で、それより北側区間は高架構造などで計画している。箕面萱野駅と付近の高架構造物は市事業「北大阪急行線延伸に伴う特殊街路部整備工事(第2工区)」で、大成建設・大日本土木・村本建設JVが施工している。
25日現在で、全工事の進捗(しんちょく)率は7~8割。
source https://www.decn.co.jp/?p=145488
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