7月の記録的な豪雨で宮城県大崎市をはじめ宮城県内では浸水などの被害が発生した。同市岩出山の蛭沢川に架かる丸山橋は記録的な大雨で崩落。2日に現地を視察した斉藤鉄夫国土交通相は、県と市の要望を受け早期復旧を全面支援する考えを表明した。気候変動の影響を背景に自然災害の発生頻度が増し、被害規模も大きくなっている。相次ぐ水害にどう対処し安全・安心な暮らしを守っていくのか--。ハードとソフトの両面で対応強化が求められている。 =1面参照
斉藤国交相は、国交省の丹羽克彦道路局長や山本巧東北地方整備局長、伊藤康志大崎市長らと共に落橋現場を丸山橋を訪れた。視察後に「集落、地域にとってなくてはならない橋。秋のできるだけ早い時期に通行できるようにしたい」と表明。仮橋の架設を急ぎ、完成後には「本格的な復旧と周辺道路の整備を実施したい」と述べた。仮橋は東北整備局が保有する応急組み立て橋を使い、近く作業を始める予定という。
視察後には、大崎地域広域行政事務組合で自治体と意見交換した。出席した村井嘉浩宮城県知事と伊藤市長は、迅速な復旧に向け財政支援などを強く要望。斉藤国交相は「7年間で3回も堤防が決壊し浸水被害があった地域。気候変動による水害を防止するため東北の河川対策をしっかりしていく」と述べた。防災・減災、国土強靱化対策を引き続き推し進め、東北各地で水害対策に万全を期す構えだ。
7月の豪雨災害は現在、被害調査を継続している。激甚災害に指定するかどうかは調査結果を待つ必要がる。斉藤国交相は適用にならない場合も「同等の支援できるよう国交省として頑張りたい」と表明。今後の復旧では県が管理する蛭沢川などの機能回復で、財政支援とともに技術者派遣なども実施し、「東北整備局と自治体が連携し、総合力を発揮していく」方針だ。伊藤市長は「直接被災状況を確認してもらい、速やかな復旧への大きな足掛かりになる」と今後に期待した。
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