2022年8月29日月曜日

大阪府枚方市/市駅周辺再整備へ現庁舎跡に複合施設、9月議会に新庁舎位置条例提案

 大阪府枚方市は、市役所や公園などがある京阪枚方市駅前のまちづくりの考え方案をまとめた。市有地を有効活用し、街の魅力を高める複合施設を誘致するほか、公園にステージや大階段を設け、にぎわいと安らぎの場にする。市役所庁舎は北河内府民センターがあるエリアに移る。市は25日に開かれた市議会全員協議会に同案を報告した。9月定例議会に新庁舎の位置に関する条例を提案する。まちづくりは土地区画整理事業を想定し、2023年度末の都市計画決定を目指す。
 同駅周辺は五つの街区に分けてまちづくりが計画され、北口駅前広場を含めた3街区では市街地再開発事業が始まっている。今回は駅南側の市役所や市民会館、公園がある4街区と道路を挟んでさらに南側の5街区が対象。同街区には税務署や簡易裁判所も立地する。
 同案によると、市有財産を有効活用し、緑の空間や幅広い世代が集まる空間を整備するほか、さまざまな都市機能を集積させることで「多くの人がワクワクし、幸福度が高まるまち」を目指す。
 4街区は民間活力を導入する。市民会館と市庁舎跡地に子育て支援や教育、医療、健康増進、シェアオフィス、都市型居住施設などを備えた複合施設の整備を想定。その西側の公園エリアは屋根付きのステージや大階段が一体となったにぎわい空間、芝生広場などを設ける。複合施設と公園の間にはエリアマネジメントの拠点や市民交流の場を設置する。
 5街区の新庁舎は税務署との合同庁舎化を検討。駐車場と一体化した防災拠点を目指す。庁舎の規模は合同庁舎化による駐車場の共用などで縮減し、2万5000平方メートル以下に抑える。今後策定する新庁舎整備基本計画に反映する方針だ。
 駅と公園、新庁舎のエリアをつなぐ歩行者デッキもつくり、駅周辺の回遊性を向上させる。
 10月以降、地権者による勉強会や都市計画決定に向けた準備、環境影響評価(アセス)手続きに入り、24年度末に土地区画整理事業の認可を受けたい考えだ。市民会館大ホールや職員会館、市庁舎を解体するほか、新たな道路を整備する。総事業費は318億円。
 新庁舎については、25年度以降に基本計画をまとめた後、事業者の公募手続きを行う。
 9月補正予算案には枚方市駅周辺再整備調査設計等事業費として債務負担で1億2000万円を計上している。



source https://www.decn.co.jp/?p=145564

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