トヨタ自動車やトヨタ不動産(名古屋市中村区、山村知秀社長)ら3社は29日、東京・台場で計画するアリーナの概要を発表した。「TOKYO A-ARENA PROJECT」として、最大約1万人を収容する大規模アリーナを整備。アリーナへ自動で移動するモビリティの運用なども視野に、トヨタの先端技術を生かす施設を目指す。基本設計は日建設計、実施設計は鹿島が担当。施工者は決まっていない。来春に工事着手し、2025年秋の開業を目指す。
施設の整備はトヨタ不、運営はトヨタアルバルク東京(東京都文京区、林邦彦社長)が担う。計画地は江東区青海1(敷地面積約2万7000平方メートル)。昨年12月に閉館したトヨタの展示施設「メガウェブ」の跡地を活用する。現地では大成建設が既存施設の解体工事を進めている。
建物は▽メインアリーナ▽サブアリーナ▽アルバルク棟-の3棟で構成する。延べ床面積は未定。メインアリーナは、プロバスケットボールBリーグに所属する「アルバルク東京」がホームアリーナとして使用する。バスケットボール以外にも、バレーボールや卓球などの室内競技やeスポーツの開催にも対応するという。
建物の屋上を活用し、公園やバスケットコートなど二つの屋外空間も整備する。同日に記者会見した山村社長は「アリーナの内側だけではなく、外側にも365日にぎわいを創出できるようにしたい」と話した。国内のアリーナとしては初となる、米グリーンビルディング協議会の環境認証制度「LEED」の取得を目指す。
「未来型モビリティサービス」をテーマに、最寄り駅とアリーナを往復するモビリティの運用なども検討している。今後はアリーナの共同開発事業者や協賛企業も募集。トヨタの早川茂取締役副会長は「多くのパートナーと一緒に、まだ見ぬアリーナづくりに挑戦していきたい」と話した。
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