2022年8月1日月曜日

長谷工コーポ/コンクリ数量自動算出システムを開発、BIM登録データ利用

 長谷工コーポレーションは7月29日、長谷工版BIMに作成した設計データとオートデスクのビジュアルプログラミングツール(Dynamo)を連携させ、指定範囲のコンクリート数量が自動算出できるシステムを開発したと発表した。あらかじめBIMに登録されているデータを利用し、範囲を指定するだけで数量を導き出す。積算業務全体の作業時間を75%削減できることを確認した。
 従来のコンクリート数量算出は、施工図に記載されているフロア別・部位別の数量を基に、工事の進捗(しんちょく)状況に応じて都度手作業で行っていた。登録データで自動的に数量を算出する新システムは、特に建物の基礎部分など算出が複雑な箇所で効果を発揮する。従来は2時間程度かかっていた作業を30分程度で完了できる。
 内装工事では建物の構造体を傷つけることなく仕上げ材をきれいに納めるため、柱や壁、梁、床などを大きめに施工する「フカシ」の要素もあらかじめシステムに設定。実際の施工で使用したコンクリート数量との誤差を1%未満に抑えることができるという。
 システム化に伴ってヒューマンエラーが大幅に減少し、コンクリート廃棄量の削減にも貢献する。長谷工グループは今後も、長谷工版BIMを活用したDXを推進し、建設現場の生産性向上と働き方改革を実現に努めていく。



source https://www.decn.co.jp/?p=144938

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