2022年8月1日月曜日

建退共電子申請/CCUS活用「一括方式」スタート、近くタッチ漏れ補完新機能も

 建設キャリアアップシステム(CCUS)と建設業退職金共済(建退共)制度の加入メリットをさらに実感できる新機能が7月29日導入された。電子申請による建退共の掛け金納付にCCUSの就業履歴データを使う場合、元請や1次下請が下位下請分の手続きを一括処理できるようになった。CCUSで漏れた技能者の就業履歴を建退共側のデータで補完する新機能の運用も予定している。
 同日に勤労者退職金共済機構の建設業退職金共済事業本部(建退共本部、岸川仁和本部長)と、CCUS運営主体の建設業振興基金(振興基金、谷脇暁理事長)が発表した。
 CCUSと建退共の両システムを改修。CCUSに蓄積された技能者の就業履歴データを使って建退共の電子申請を進める際、新たな選択肢として「元請・一次下請一括作業方式」と呼ぶ機能を導入した。建退共電子申請の「就労実績報告作成ツール」にCCUSからデータを取り込む作業を効率化。元請または1次下請が下位下請分のCCUSデータも一括処理できる。
 従来は被共済者(技能者)を直接雇用する事業主しかこの作業ができない仕組みとなっており、多くの下請事業者に負担が生じていた。新機能を利用する場合、現場単位で元請または1次下請のどちらがCCUSの就業履歴データを一括し、建退共電子申請の就労実績報告作成ツールに取り込むかを選択しておく必要がある。それをCCUSに登録した翌月から就業履歴データを利用できる。
 一括作業方式のCCUS就業履歴データは毎月10日ごろにダウンロードできるようになる。今月分のデータは9月10日以降に取り込める予定。当面はシステムの不具合有無を確認した後、一括作業方式の説明書に当たる共通マニュアルを公開する。
 CCUSカードリーダーが現場にない状況も想定。建退共の就労実績報告作成ツールに登録された情報を使いタッチ漏れを補完する新機能「R(一覧データ登録)方式」も近く導入する。年内に一括作業方式に対応した運用の開始を目指す。



source https://www.decn.co.jp/?p=144931

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