神奈川県と川崎市、ESR(東京都港区、スチュアート・ギブソン代表取締役)らは、横浜市金沢区のマルチテナント型物流施設「ESR横浜幸浦ディストリビューションセンター(DC)1」で広域物資輸送拠点の開設訓練を17日に実施した。県とESRが結ぶ災害時の協力協定に基づく訓練。県が実際に協力予定の施設を使って訓練を行うのは初となる。
訓練は大規模災害発生時に、国が被災都道府県の要請を待たずに物資の緊急輸送などを開始するプッシュ型支援を想定。県が広域物資輸送拠点を開設し、支援物資の受け入れ・仕分けを行うとともに、川崎市が設置する地域内輸送拠点に物資を輸送するシミュレーションを行った。
今回は飲料水・食料・毛布・おむつ・粉ミルク5品目計60箱の支援物資を県の災害救助用備蓄物資保管倉庫から4トントラックでDCに搬送。受け入れ・仕分け後に川崎市中央卸売北部市場に輸送し、川崎市が物資到着を確認した。
県の担当者は「開設に必要な人員や時間などが分かり、有意義な訓練だった」と評価した。ESRの新田国昭ヘッドプロパティーマネジメントは「災害発生時に迅速に対応できるよう運営・管理体制を構築している。今後も全面的に協力する」とコメントした。
幸浦DCの所在地は幸浦1の1の8。建物はプレキャスト・プレストレストコンクリート(PCaPC)造4階建て延べ19万5270平方メートル。同社初の免震構造を採用した施設で、設計・施工は塩浜工業が担当した。
source https://www.decn.co.jp/?p=145353
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