三菱地所は30日、福岡市中央区天神の商業施設「イムズ」の跡地で計画する複合ビル開発プロジェクト「(仮称)天神1-7計画」の概要を発表した。商業施設やホテル、オフィスで構成し、建物規模はS・SRC(地下)造地下4階地上20階建て塔屋1階延べ約7万4020平方メートル。低層階の一部や7階以上の外装には九州産材のCLT(直交集成板)を使用する。同社によると外装にCLTを使用した高層建築物としては国内最大規模となる見込み。2023年7月の着工、26年3月の完成を目指す。設計は三菱地所設計が担当。
福岡市が進める都心部のビル建て替え誘導プロジェクト「天神ビッグバン」の容積率緩和措置(天神ビッグバンボーナス)の認定を受けた。
建設地は中央区天神1の326の1ほか(敷地面積約4640平方メートル)。建物の地下4~3階は駐車場と機械室、地下2階~地上5階は店舗やホテル、オフィス、6階は機械室、7~15階はオフィスとし、16階以上にもホテルを配置する。建物高さは91メートルを予定。
魅力あるデザイン性に優れたビルとして都市と自然が調和した都市空間を目指し、建物外装は三菱地所も出資する総合木材会社のMEC Industry(鹿児島県湧水町)製の九州産材のCLTのパネルと植栽を有機的に配置したデザインとする。CLTの使用量は450立方メートル以上を想定している。渡辺通りに面する敷地南西側の建物低層部にはV字の柱と吹き抜け空間を設ける。
環境への配慮ではCLTの使用により地球温暖化の防止に貢献し、建物の使用電力はすべて再生可能エネルギー由来とする。
敷地南側の地上と敷地西側の地下にそれぞれ広場を設け、敷地北東側にはシンボリックな緑化柱を配した地上広場を整備し、歩行者ネットワークの強化と憩いある空間の創出を図る。オフィスへの自然換気の採用など感染症対策も講じる。
23年5月末までに既存施設の解体工事を完了する予定。解体工事は大成建設が担当。新築工事の施工者は未定としている。
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