2022年8月18日木曜日

建設技術研究所/沿岸部の高波・越波予測システム、AI活用で36時間前に

 建設技術研究所は10日、AIを活用してリアルタイムに沿岸部の高潮による越波発生を予測する技術を開発したと発表した。高潮や越波による浸水発生箇所や発生時刻を予測できるAIで高潮・波浪予測モデルを構築。台風の接近に伴う越波や浸水がいつ、どこで発生するのかを36時間前から予測し、避難の判断を支援する情報提供サービスを開始した。
 予測技術のプロトタイプとして、駿河湾の予測システムを開発した。駿河海岸(静岡県焼津市~牧之原市)を対象に、AIによる潮位・波浪予測モデルで、瞬時に36時間先までの沿岸各地点の潮位と波浪を予測。沿岸部の越波の発生を推定できる。
 AIによる予測結果を海岸管理者が地方自治体に情報提供するため、ウェブを介してパソコンやスマートフォンに通知するサービスを提供する。これにより高潮や越波による浸水危険性を場所や時間に関係なく確認できる。自治体による地域住民への的確な避難の支援が可能となる。
 災害の頻発などを背景に、台風などに伴う高潮や高波による浸水リスクをいち早く予測し、避難行動などにつなげたいというニーズが高まっている。しかし気象庁の高潮警報では浸水が発生する場所や時間が分からなかった。



source https://www.decn.co.jp/?p=145265

0 コメント :

コメントを投稿