2022年8月22日月曜日

ペイトナー/建設業でのファクタリング展開強化、年内に請求書サービスも

 オンラインによるファクタリングサービスを手掛けるペイトナー(東京都港区、阪井優社長)が、建設業への展開を強化している。取引先に発行した請求書データをウェブからアップロードすると、審査を経て同社が売掛債権を購入。手数料を差し引いた金額をユーザーに入金する仕組み。一時的に資金繰りを改善したい一人親方などに貢献できるとみる。請求書業務を効率化するサービスも、年内をめどに開始の予定だ。
 「ペイトナーファクタリング」は、取引先に送った入金前の請求書を買い取るサービス。手数料は10%で、最短10分で支払うという。取引先からの入金後、ユーザーから請求書の全額分を同社に振り込んでもらう。手続きはすべてオンラインで完結する。初回利用時には、事業者情報の登録や身分確認書類のアップロードが必要となる。独自のアルゴリズムで与信管理している。同社と取引先のやりとりは無く、利用を知られることはない。
 2019年2月にサービスを開始し、利用数は6月までで3万件を超えている。個人事業主が約90%を占めている。業種別では「建築・不動産」(約30%)が最多となっている。材料の仕入れや立て替え、下請会社への報酬支払いなどに利用されている。事業の拡大に合わせてキャッシュフローが厳しくなるケースなどに一時的に利用するケースが多いという。阪井社長は「借り入れとなると審査が厳しいため、シンプルさや手軽さで選ばれている。一人親方の方にアプローチしたい」と話す。
 8月からは法人カード事業を始めた。ペイトナーファクタリングの利用手数料を8%に割り引く特典が付与される。
 請求書の管理や振り込みを自動化するサービス「ペイトナー請求書」も年内開始を目指す。振り込み業務を効率化に貢献する。電子帳簿保存法にも対応できる。



source https://www.decn.co.jp/?p=145362

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