福島県双葉町は27日、JR双葉駅前に完成した町役場新庁舎の開庁式を行った。東京電力福島第1原発事故で全町避難が続く行政機能が11年5カ月ぶりに町内に帰還。30日の特定復興再生拠点区域の避難指示解除を前に、復興再生への決意を新たにした。
新庁舎は設計・施工一括方式で橋本店(仙台市青葉区)と関・空間設計(同)によるJVが担当。業務開始は9月5日を予定する。
式には関係者ら80人が出席した。伊澤史郎町長がこれまでの支援に感謝を述べた上で「未来に向かって、まちの復興に尽力する。新庁舎が町民に親しまれ多くの交流が生まれるまちづくりの拠点になるよう努めていく」と決意を語った。秋葉賢也復興相や西村康稔経済産業相、小林茂樹環境副大臣、政府原子力災害現地対策本部長の太田房江経産副大臣ら政府関係者と内堀雅雄知事らが祝辞を述べた。
このあと2011年の仕事始めで片目が入ったまま旧庁舎に残されていた「双葉だるま」に伊沢町長が左目を描き入れ、関係者がテープカットし、町の復興再生に向け、拠点となる開庁の完成を祝った。
新庁舎は軽量S造2階建て延べ3146平方メートル。JR双葉駅前に立地する。建物内外には木ルーパーなどの木材を配置したほか、庁舎全体の温室効果ガス排出量が削減できるよう太陽光パネルを設置し、建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)の最高ランクとZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)Ready認証を取得。災害時の防災拠点として継続的に対応できるよう自家発電設備も備えた。
source https://www.decn.co.jp/?p=145607
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