2023年3月7日火曜日

記者手帖/重たいかばん

いつも使っているリュック型の通勤かばんが、油断するとすぐに荷物でいっぱいになる。ノート型パソコンに紙の資料、小型のデジカメ、昼食のおにぎり…。必要なものばかりだが重くてしょうがない。あるとき同僚に「登山に行くみたいだね」と指摘され、改めて自身の荷物の多さにうんざりした◆とはいえ、好きではち切れんばかりのかばんを背負っているわけではない。中身を減らす努力はしてきたつもりだったが、性格だろうか一向に減る気配がない。荷物の大部分を占めるのが紙の資料。削減しようと思うが「今日使うかもしれない」と結局入れたままになってしまう◆小学生のランドセルもどんどん重くなっていると聞いた。「脱ゆとり教育」で教科書は分厚くなり、ICT教育の進展でタブレット端末を持ち運ぶことも。感染症対策として水筒の持参を求める学校も増えた。ある調査によると9割の子どもが「ランドセルが重い」と答えたという◆小学生と同じ悩みを抱えている。ただ、こちらは大人なので自分次第でいくらでも荷物は減らせるはずだ。ペーパーレス化の潮流を受け一度、後悔するくらい思い切って紙の資料を捨ててみよう。(W)


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