2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の会場(大阪市此花区夢洲)に、女性の活躍推進を後押しするパビリオンが出現する。「ウーマンズパビリオン」と銘打ち、8日に建築構想が発表された。建築家の永山祐子氏がリードアーキテクトとして設計を担当。永山氏は自身が設計した21年のドバイ万博日本館で使用した外装部材を、ウーマンズパビリオンの外装部材として再び利用する考えだ。 ウーマンズパビリオンは宝飾ブランド「カルティエ」を展開するカルティエジャパン(東京都千代田区、宮地純社長兼CEO〈最高経営責任者〉)が出展する。同社と2025年日本国際博覧会協会(会長・十倉雅和経団連会長)、経済産業省、内閣府が同日に東京都内で開いたイベントで、永山氏が建築構想をプレゼンテーションした。 敷地がドバイ万博日本館は二等辺三角形だったのに対し、ウーマンズパビリオンは横に細長い形状となる。部材を再利用するに当たり、それぞれの構造解析をしながら部材の組み方を練っているという。内部には緑を配し、来場者に日本の原風景を見せる。 ドバイ万博日本館は再利用を見込んで解体された。永山氏は「建設を担当した大林組が丁寧に解体し、塗料を塗り直すなど部材に手を入れて、国内に持って帰る手はずを整えてくれた」と説明。部材は現在、大阪府内の倉庫で保管されているという。永山氏はウーマンズパビリオンで再利用した外装部材を、大阪・関西万博後にさらに再利用する構想も描いている。
ウーマンズパビリオンの完成イメージ©Cartier(万博協会発表資料から)永山氏が建築構想についてプレゼンテーションした
source https://www.decn.co.jp/
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