日本女子大学家政学部住居学科の同窓会組織「住居の会」(三木泉会長)は5日、目白キャンパス(東京都文京区)をテーマにした見学会と座談会を同キャンパスで開いた=写真。卒業生が中心となって取り組んだ創立120周年記念のキャンパス再編について紹介。篠原聡子学長やグランドデザインを手掛けた建築家の妹島和世氏、清水建設の佐藤貴子設計本部設計長、山下PMCの丸山優子社長の4人が登壇して、それぞれの思いを語った。約150人が参加した。
「目白の森のキャンパス」をコンセプトに再編が進められた。教室や研究室、学生滞在スペースなどが入る百二十年館や図書館など4棟を建設し、2021年3月にグランドオープンした。設計・監理を妹島和世建築設計事務所・清水建設JV、施工を清水建設、CM(コンストラクションマネジメント)業務を山下PMCが手掛けた。
イベントでは百二十年館を見学した上で、成瀬記念講堂で座談会を行った。妹島氏は学生が滞在できる場所を増やしたことなどに触れ、「学生があふれて見えるキャンパスになったら良いと考えた。違うことを勉強する人が出会い、多様な在り方や考え方が作られる場所になれば」と話した。佐藤氏は「(関係者が)立場は異なるが同じベクトルを向いた結果、素晴らしいキャンパスができた」、丸山社長は「どんなことがあっても味方として奉仕することを徹底した」と振り返った。
篠原学長は「建物が建った後にいくつかのヴォイド空間ができた。そこに行くと違う空間が見えて、いろいろなものが共存するような空間が戻ってきた。その良さをさらに拡張するよう使いこなしたい」と話した。
source https://www.decn.co.jp/
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