先日行われた建物の竣工式で、施主の会社社長が「協力会社の方々を含めて大変お世話になりました」と設計・施工を担った建設会社の関係者に謝意を示していた▼施主は1年にわたる工事の情報をホームページで小まめに発信してきた。「現場に来るのが楽しみでした」「真面目で親近感のある人ばかり。次の現場も無事故で頑張ってください」と、別れを惜しむような社長のあいさつから現場との良好な関係がうかがえた▼中央建設業審議会と社会資本整備審議会合同の基本問題小委員会で建設業の法制度に関する議論が始まった。議題には価格変動に対応する受発注者のコミュニケーションや、低価格競争と不当に短い工期設定の防止などが挙げられている▼建設業は民間工事などを受注するために価格だけでなく工期での競争になることも。仮にどちらかでも適正水準を大きく下回ると、そのしわ寄せから持続可能性が揺らいでしまう▼竣工式の直会では関係者らが何度も「ありがとうございました」と言葉を交わしていた。小委員会の議論を通じ、施主と造り手のより良いパートナーシップが育まれていくのを期待したい。 source https://www.decn.co.jp/
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