2023年6月2日金曜日

回転窓/高速道路を未来につなぐ

 首都高速道路会社が多摩川をまたぐ高速大師橋の架け替え工事を進めている。同橋の開通は1968年。経済成長とともに交通量が増加し、現在は1日8万台が通行する▼適切に維持管理していても、過酷な使用が続く中で劣化は防ぎきれない。これまでに1200カ所以上のき裂が見つかっており限界に来ていた。先月27日から2週間は、高速1号羽田線が通行止めとなる▼通行止め期間を最小化するため、下流側に新しい橋を組み立てておき、スライドして架け替える工法を採用した。利用者には不便があるだろうが、老朽化によるリスクが高まる方が問題だ▼改正道路整備特別措置法が同31日の参院本会議で可決、成立した。高速道路の有料期間を最長2115年まで延長し、老朽化道路の更新や維持管理に必要な費用を確保する。国土交通省の試算によれば、対象路線の延長は6710キロに上るという▼22世紀の道路では、自動運転はもちろんのこと、予想もできていないような高度利用がなされているかもしれない。機能維持だけにとどめず高付加価値化も図り、次の100年を支える道路を将来につないでいきたい。


source https://www.decn.co.jp/

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